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GrokとCursor、Xの有料機能が月8ドルからの1プランに 旧xAIが料金を一本化

画像はAIで生成したイメージです

3行でわかる

  1. SpaceXのAI部門は10月12日、対話AIのGrok、プログラム作成AIのCursor、Xの有料機能を1つにまとめた新しい料金プランを発表した
  2. 有料は月8ドル・30ドル・100ドル・200ドルの4段階で、30ドルのプランは従来は別々に払うと月90ドルだった内容を含むとしている
  3. 今の契約者は自動では変わらず、今の料金のまま続けられる。新規の申し込みは新プランだけになり、数日かけて世界に広げる

対話AI「Grok」を開発するSpaceXのAI部門(旧xAI)は現地時間10月12日、Grok、AIがプログラムを書く開発ツール「Cursor」、SNSのXの有料機能(X Premium)を1つの契約にまとめた「The X Subscription」を発表しました。有料プランは月8ドルから200ドルまでの4段階で、月30ドルのプランには、これまで3つ別々に契約すると月90ドルかかった内容が入るとしています。

何が発表されたか

The X Subscriptionとは、Grok(対話・画像生成・音声)、Cursor(プログラム作成)、Xの有料機能を、1つの月額料金でまとめて使えるようにした料金プランです。新規の申し込みは10月12日から受け付け、数日かけて全世界に広げるとしています。

公式Xアカウントは「Grok、Cursor、X Premiumのプランを一本化した」と投稿しました。

プランごとの料金と中身は次のとおりです(10月13日時点、公式発表とCursorの料金ページで確認。価格は税抜き)。

プラン 月額 主な中身
Free 0ドル Grokを毎日少し使える、Cursorのお試し枠、通常のX
Plus 8ドル GrokとCursorの利用枠が増える。Xの認証マーク、広告が減る。使えるのはGrokのモデルだけ
Premium 30ドル Plusの4倍の利用枠。最新のGrok、画像・動画の生成、Cursorのクラウド作業や自動化、Xのほぼ広告なし表示
Super 100ドル Plusの15倍の利用枠、混雑時の優先利用
Ultra 200ドル Plusの50倍の利用枠、新製品・新モデルを最初に使える

公式サイトPricingCursor · cursor.com

いちばん大きな変化は、AIの利用枠が製品ごとではなく「共通の財布」になった点です。Grokのアプリで調べものをしても、Xの中でGrokに聞いても、Cursorでプログラムを書かせても、同じ枠から差し引かれます。枠は毎週リセットされます。

SpaceXAI公式「Introducing The X Subscription」公式発表

Your shared pool covers Grok models whether you use them in the Grok apps, the Grok tab on X, or Cursor.

共通の利用枠は、Grokのアプリ、XのGrokタブ、Cursorのどこで使ってもGrokのモデルに適用されます。

原文を読む(x.ai)

一方で、Cursorの中でAnthropicやOpenAIなど他社のAIを使う場合は別料金です。Premium以上で選べ、使った分を公式の単価(API料金)で前払いのチャージから払う仕組みになりました。Plusでは他社のAIは選べません。

チーム向けにはPremium・Super・Ultraを1人あたり同じ月額(30ドル・100ドル・200ドル)で提供し、まとめて請求や管理ができます。大企業向けは個別見積もりです。

今の契約者はどうなるか

すでにSuperGrok(Grokの有料版)、Cursor、X Premiumを契約している人は、何もしなければ今のプラン・料金・機能のまま使い続けられます。アカウントの請求設定に切り替えの案内が出たら自分で移ることができ、旧プランの残り期間は日割りで返金されるとしています。年払いの人は、期間が終わるまで今の契約が続きます。

ただし旧プランは新規には申し込めなくなりました。公式発表は、今の契約者もいずれ新プランへ移す予定だとしつつ、時期は決まっておらず事前に知らせるとしています。Cursorの料金ページも、従来の月20ドルのProなどの表示から、すでに新しい5段階の表に置き換わっています。

背景

GrokはSpaceXのAI部門が作る対話AIで、Xの中からも使えます。社名は10月初めにSpaceXAIからSpaceXSIへ改めると、Elon Musk氏が明らかにしたとEngadgetは報じています。Cursorは開発者に人気のプログラム作成ツールで、同じくEngadgetによると、SpaceXが8月に買収しました。

これまでは、Grokの有料版が月10〜300ドル、Cursorが月20〜200ドル、Xの有料機能がそれぞれ別の契約でした。ChatGPTやClaudeが月20ドル前後の有料プラン1つで対話とプログラム作成の両方を扱うのに対し、GrokとCursorは「財布が別々」の状態でした。今回の一本化で、SNS・対話AI・開発ツールを1つの契約で使える形になります。

反応と論点

公式発表は、新しい各プランは置き換え前のプランより「1ドルあたりの利用量が多い」と説明しています。月8ドルで認証マーク付きのXと、GrokとCursorの両方が使えるのは、これまでより安い入口です。

一方で、注意すべき点もあります。

  • 他社AIの扱いが変わる: これまでCursorの月20ドルのProでは、Claudeなど他社のAIも料金の中で使えました。新プランでは他社のAIはPremium以上で、しかも別料金です。Claudeを中心にCursorを使っている人には、実質の値上げになる可能性があります
  • 共通の財布の使い方: Xで気軽にGrokに聞いた分も、仕事のプログラム作成と同じ枠から減ります。週の途中で枠を使い切る使い方は確認が必要です
  • 選択肢の減少: 新規ではCursorだけ、Grokだけを契約する道がなくなり、Xの有料機能も必ず付いてきます。Xを使わない企業の開発者にとっては不要な機能込みの価格です

日本のビジネスへの影響

使えるか: 公式発表は「数日以内に全世界で提供する」としており、日本からも申し込める見込みです。ただ料金は米ドル表示で、円建ての価格や日本向けの案内は10月13日時点で発表されていません。

誰にどう効くか: もっとも影響を受けるのは、Cursorを使っている開発者とその管理者です。チームプランは従来のCursor Teams(1人月40ドル)より安い30ドルから始まりますが、他社のAIを使う分は別に払う形になります。Xで発信や広告運用をしているマーケターにとっては、月8ドルで認証マークとGrokの対話・画像生成がまとめて手に入る点が利点です。

今すぐやれること: Cursorをチームで契約している会社は、メンバーがどのAIをどれだけ使っているかを管理画面で確かめ、Grokだけで足りるのか、Claudeなどを使い続ける必要があるのかを切り分けておくと、移行の時期が来たときに費用を見積もれます。今の契約は自動では変わらないので、急いで切り替える必要はありません。

注意点: 他社のAIの別料金には上限を設定できますが、設定しないと使った分だけ請求が増えます。また、Xの個人アカウントと仕事用の開発ツールが1つの契約にまとまるため、会社で契約する場合は誰のXアカウントにひも付けるかを決めておく必要があります。対話AIの選び方は用途別ガイド「対話AI」、プログラム作成ツールの比較は用途別ガイド「コーディング」にまとめています。

一次情報

参考にした報道(1件)

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この記事の編集責任者

田中智大

AIデジマ編集長/株式会社ドイル 代表取締役

株式会社ドイル代表。元Googleで広告営業・コンサルティングに従事し500社以上を担当。広告運用とAIエージェント開発を手がける。