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Google検索がAI生成コンテンツの指針を改訂、公開前に人の手で事実確認を求める

画像はAIで生成したイメージです

3行でわかる

  1. Googleは現地時間10月1日、検索セントラルの生成AIコンテンツの指針を改訂し、公開前に人の手で事実確認することが「critical(極めて重要)」と書き加えた
  2. Googleの改訂では、生成AIは事実を取り出すのではなく次の語を予測するため誤り(ハルシネーション)を含みうる、という理由も明記された
  3. 人による確認の対象はtitle要素・meta description・構造化データ・画像の代替テキストまで及ぶ。新たな罰則や順位の仕組みは発表されていない

Googleは現地時間10月1日、サイト運営者向けの検索セントラルにある「生成AIコンテンツの使い方」の指針を改訂し、AIが作った文章は公開前に人の手で事実確認するよう明記しました。確認の対象は本文だけでなく、検索結果に表示されるtitle要素やmeta description、構造化データ、画像の代替テキスト(alt属性)にも及びます。

何が変わったか

AIデジマ編集部が9月27日時点のアーカイブと現在のページを突き合わせたところ、変わったのは「正確さ・品質・関連性に注力する」という節の後半だけでした。改訂前は「メタデータもこれに含まれる」という1文でしたが、改訂後は生成AIが誤りを含む理由と、人による確認の必要性を説明する3文が加わっています。

Google検索セントラル「Google Search's guidance on using generative AI content on your website」公式ドキュメント

It is critical to manually factcheck and review all AI-generated content for accuracy and trustworthiness before publishing.

公開前に、AIが生成したすべてのコンテンツを人の手で事実確認し、正確さと信頼性を見直すことが極めて重要です。

原文を読む(developers.google.com)

理由として、生成モデルは事実を取り出すのではなく、学習データをもとに「ありそうな単語の並び」を予測しているため、出力に誤り(ハルシネーション)が含まれうると書かれています。続く文で、この確認は検索結果に出るtitle要素、meta description、構造化データ、画像の代替テキストにも当てはまるとしています。

ページのほかの部分は変わっていません。人の役に立たないページをAIで大量に作ると「大量生成コンテンツの不正使用」というスパムポリシーに触れうること、検索品質評価ガイドラインの4.6.5節と4.6.6節を参考にできること、EC事業者向けのMerchant Centerの規定(AI生成画像にIPTCのメタデータを付け、AIで作った商品名や説明はその旨を示す)は改訂前から同じ文面です。

公式ドキュメントLatest Google Search Documentation UpdatesGoogle検索セントラル · developers.google.com

背景

Googleは変更履歴のページで、今回の改訂を「検索品質評価ガイドラインの情報を加えた」と説明し、理由を「開発者向けイベントで使っている説明資料と内容をそろえるため」としています。ただ、評価ガイドラインの節を参照する文は改訂前からあり、実際に増えたのは事実確認の3文です。PPC Landによると、Search Engine JournalとRelevant Audienceも改訂前後を比べ、同じ点を指摘しています。

改訂の時期について、PPC Landは、Googleがバルセロナで開いた開発者イベント「Search Central Live Deep Dive」の会期中で、9月のスパムアップデートの展開中でもあったと報じています。Search Engine Roundtableは、Googleの検索ドキュメントで「critical」という強い語が使われるのは珍しいと指摘しました。

一方で、新しい罰則や順位付けの仕組みは発表されていません。指針はあくまで「こう作ってほしい」という説明で、人が確認したかどうかをGoogleがどう判定するかも書かれていません。Google自身の検索AIを巡っては、AI OverviewsをめぐるCheggとPenskeの訴訟が棄却された件も伝えています。

反応と論点

AIで書くこと自体は認め、最終的な確認は人に求めるという立場は従来と同じで、今回はそれを強い言葉で書き直した形です。批判的な見方もあり、PPC Landは、利用者には人による確認を求める一方、Google自身のAI Overviewsにも誤りが指摘されている点を、ちぐはぐさとして取り上げました。

実務面で影響が大きいのは、メタデータまで名指しされたことです。商品ページのtitleやdescription、画像のaltは件数が多く、AIで一括生成してそのまま流し込みやすい部分です。本文は人が読んでいても、メタデータの確認は後回しになりがちだと編集部は見ています。

日本のビジネスへの影響

  • 使えるか: 指針は英語版が先に更新されたもので、Google検索全体に関わる説明です。日本語のサイトにも同じ考え方が当てはまります。日本語版ページへの反映時期は示されていません。
  • 誰にどう効くか: AIで記事や商品説明を量産しているSEO担当者・コンテンツマーケターと、商品データをAIで整えているEC運営者に直接関係します。とくに、titleやmeta description、構造化データの価格や在庫、画像のaltを自動生成している場合は、確認の工程が抜けていないか見直す必要があります。
  • 今すぐやれること: AIを使っている制作フローを洗い出し、「本文」「title・description」「構造化データ」「alt」のそれぞれで誰が事実確認しているかを表にしてみてください。確認者がいない項目から、抜き取り確認を始めるのが現実的です。AIの文章作成ツールの比べ方は文章作成AIのガイドにまとめています。
  • 注意点: 改訂は罰則の新設ではなく、AIで書くこと自体を禁じたものでもありません。過剰に反応してAIの利用をやめるより、人が確認した記録を残し、誤りが見つかったときに直せる体制を作るほうが効果的です。

一次情報

参考にした報道(3件)

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この記事の編集責任者

田中智大

AIデジマ編集長/株式会社ドイル 代表取締役

株式会社ドイル代表。元Googleで広告営業・コンサルティングに従事し500社以上を担当。広告運用とAIエージェント開発を手がける。