n8nの使い方と料金、アプリ同士をつないで仕事を自動で回すツール 14日間無料で有料は月20ユーロから

3行でわかる
- n8nは、メールや表計算、チャット、AIなど500以上のサービスをつないで、決まった仕事を自動で回すツール
- 料金は自動処理を動かした回数で決まり、ネット版は年払いで月20ユーロ(月2,500回)から。14日間は無料で試せる
- 自社のサーバーで動かす無料版もあり、チャットで頼むと自動化の手順を組み立てる「n8n Assistant」も試験提供中
n8n(エヌエイトエヌ)とは、メール・表計算・チャット・顧客管理・AIなど500以上のサービスをつなぎ、「この条件が来たら、これをして、次にこれをする」という決まった仕事を自動で回すためのツールです(出典: n8nの公式ドキュメント)。ネット上で使う有料版は、年払いなら月20ユーロ(月払いは24ユーロ)から。14日間の無料体験があり、自社のサーバーに入れて動かす版は無料で使えます。この記事では、2026年10月26日時点のn8nの公式料金ページと公式ドキュメントをもとに、何ができて、いくらかかり、どう始めるかを整理します。
何ができるか
n8nでは、自動化したい仕事の流れを「ワークフロー」と呼びます。画面上で四角い部品(ノード)を線でつないで組み立てる方式で、プログラムを書かなくても形にできます。必要なら、部品の中にJavaScriptやPythonのコードを入れることもできます。
主にできることは次の4つです。
- サービス同士の連携: 「問い合わせフォームに入力があったら、表計算に1行足し、担当者のチャットに通知する」といった流れを作れます。公式サイトによると、標準で用意された連携先は500以上あります
- 決まった時刻の実行: 「毎朝8時にデータを集めて表にまとめる」のように、時刻を決めて自動で動かせます
- AIの組み込み: OpenAI(ChatGPTの開発元)、Anthropic(Claude)、Google(Gemini)などのAIを部品として入れ、メールの分類や要約、返信の下書きを流れの途中でさせられます。AIが自分で道具を選んで作業を進める「AIエージェント」も作れます
- チャットで組み立てる: 「n8n Assistant」に文章で頼むと、ワークフローを計画して作り、試しに動かして、エラーの直し方まで手伝います。現在は試験提供(プレビュー)です
The result is a normal n8n workflow. You can open it, inspect it, edit it, test it, and publish it like any other workflow.
できあがるのは普通のn8nのワークフローです。ほかのワークフローと同じように、開いて中身を確かめ、編集し、試し、公開できます。
原文を読む(docs.n8n.io)AIが作った手順を、人が部品ごとに開いて確かめられるのがn8nの特徴です。公式も、試験提供中のAssistantは間違えることがあるので、本番で使う前に必ず中身を見直すよう呼びかけています。
料金とプラン
n8nの料金は、使う人数ではなく「ワークフローを最初から最後まで何回動かしたか(実行回数)」で決まります。途中の手順がいくつあっても1回と数えます。
All plans include unlimited users & workflows and every integration. Pricing is based on monthly workflow executions, regardless of complexity.
どのプランも、利用者数とワークフローの数は無制限で、すべての連携先を使えます。料金は、ワークフローの複雑さに関係なく、毎月の実行回数で決まります。
原文を読む(n8n.io)10月26日時点の公式料金ページ(ユーロ表示)では、次のとおりです。
| プラン | 年払い(月あたり) | 月払い | 月の実行回数 | 置き場所 |
|---|---|---|---|---|
| Starter | 20ユーロ | 24ユーロ | 2,500回 | n8nのネット版 |
| Pro | 50ユーロ | 60ユーロ | 1万回 | n8nのネット版 |
| Business | 667ユーロ | 800ユーロ | 4万回 | 自社のサーバーのみ |
| Enterprise | 個別見積もり | 個別見積もり | 個別 | どちらも可 |
| Community版 | 無料 | 無料 | ― | 自社のサーバー |
料金を選ぶときに押さえたい点は4つです。
- 回数の目安: 公式の説明では、1日1回動かす流れは月30〜31回、5分ごとに動かす流れは月8,600〜8,900回になります。まずは1日数回の流れを数本、という使い方ならStarterの2,500回に収まります
- 無料体験は14日間: カード登録なしで、Pro相当の機能を実行1,000回まで試せます。期限までに有料にしないと作業場所は削除されますが、作ったワークフローは90日以内ならダウンロードできます
- AIの料金は別枠: Assistantで組み立てる分は、プランに毎月付く「Assistantクレジット」(Starterは1,600、Proは4,000か9,600)を使います。ワークフローの中でChatGPTなどを動かす分は、各社と自分で契約して鍵(APIキー)を入れるか、n8nにお金を前払いして使う「Gatewayクレジット」で払います
- 小さな会社の割引: 従業員20人未満なら、Businessプランが半額になるStart-up Planを申し込めます
無料のCommunity版は、公式ドキュメントで「ほぼすべての機能を無料で使える」と説明されています。ただし、サーバーの用意や更新、障害対応は自分たちで行います。公式も、技術に詳しい人がいない場合はネット版を勧めています。
始め方
ネット版で始める場合、公式の手順に沿うと最初の1本は次の5ステップです。
- 無料体験を申し込む: 料金ページの「Start free trial」から登録します。カードは不要です
- ワークフローを作る: 「Create workflow」を選び、名前を付けます
- きっかけを決める: 「毎日8時」などの時刻、フォームの送信、メールの受信など、流れを動かす合図(トリガー)の部品を置きます
- 手順をつなぐ: データを取ってくる部品、整える部品、表に書き込む部品などを線でつなぎます。最初はテンプレートを元にするか、Assistantに「〇〇したい」と頼んで下書きを作らせると早く進みます
- 試して公開する: 「Execute workflow」で試しに動かし、結果を確かめてから「Publish」で本番の自動実行に切り替えます
仕事での使いどころ
- マーケター: 広告やSNSの数字を毎朝集めて表にまとめ、前日から大きく動いた項目だけをチャットに通知する。問い合わせフォームの内容をAIで分類し、営業向けと採用向けに振り分ける
- 営業・カスタマーサポート: 届いたメールをAIに要約させ、顧客管理の記録に貼り付けて、返信の下書きまで用意する。最終的な送信は人が確かめてから行う流れにできます
- 経営者・管理部門: 請求書や申請のメールを集めて一覧にし、期日が近いものを週1回まとめて知らせる。人数で料金が増えないので、部署をまたいで同じ仕組みを共有しやすくなります
日本のビジネスへの影響
- 使えるか: 日本からも申し込めます。料金はユーロ表示で、ネット版のデータはドイツ・フランクフルトのサーバーに保存されると公式に書かれています。説明書と画面は英語が基本です
- 誰に効くか: 毎日同じ手作業をしているマーケターや営業事務、管理部門の担当者です。AIそのものより「AIを日々の仕事の流れに組み込む」部分を担うツールなので、ChatGPTやClaudeを個別に使うだけでは減らせなかった転記や通知の手間に効きます。AIで集客や広告運用をする方法はマーケティングAIのガイドにまとめています
- 今すぐやれること: 14日間の無料体験で、毎日5分以上かけている「コピーして貼る」作業を1つ選び、Assistantに文章で頼んで自動化してみてください。月に何回動くかを数えれば、Starterで足りるかも判断できます
- 注意点: 顧客情報や社内の資料を流す場合は、データがEUのサーバーに置かれることを社内の規程と照らし合わせてください。AIを組み込むと、n8nの月額とは別にAIの利用料がかかります。Assistantは試験提供中で間違えることがあるため、作られた手順は部品ごとに開いて確かめてから本番に切り替えるのが安全です
一次情報
- 公式ドキュメントn8nPlans and Pricing
- 公式ドキュメントn8n DocsChoose how to use n8n
- 公式ドキュメントn8n DocsTry free then choose a plan
- 公式ドキュメントn8n DocsBuild your first workflow
- 公式ドキュメントn8n DocsUse n8n Assistant
- 公式ドキュメントn8n DocsGateway credits
- 公式ドキュメントn8n DocsAssistant credits
- 公式サイトn8nn8n.io
AIデジマは、公式発表・X投稿・論文などの一次情報を起点に、複数の情報源を照合して日本語でまとめています。情報の収集・翻訳・下書き・照合にはAIを使い、編集方針と最終責任は編集長が負います(AIの活用について)。誤りを見つけた場合は訂正のご連絡をお願いします。