動画を作るAI「Kling 4.0」が誰でも使えるように、30秒の場面を1回で 写真10枚で話の流れも指定

3行でわかる
- 動画を作るAI「Kling」の新版4.0が10月15日に一般公開され、1回の生成で最長30秒の動画を作れるようになった
- 最大10枚の画像で「この場面からこの場面へ」と話の流れを指定でき、写真や動画を合わせて15点まで参考に渡せる
- Kling AIは世界の利用者が1億人超とし、AdobeのFireflyでもKling 4.0が近く使えるようになると発表した
中国の動画アプリ大手・快手(Kuaishou)傘下のKling AIは現地時間10月15日、動画を作るAI「Kling」の新版「Kling 4.0」を、公式サイトで誰でも使える形で公開しました。1回の生成で最長30秒の動画を作れ、最大10枚の画像で場面の移り変わりを指定できます。
何が発表されたか
Klingとは、文章や画像を渡すと、それに沿った動画を作るAIサービスです。4.0は9月28日から、年払いの最上位プランの利用者に先行版を試してもらっていました。今回それを広げ、Kling AIの公式Xは「全面的に利用可能になった」と投稿しています。新しくなった作成画面から使えるほか、AIエージェント(人の代わりに作業を進めるAI)からも呼び出せるようにしたとしています。
For Those Who Create. KLING 4.0 Is Now Fully Available. 🎬
— Kling AI (@Kling_ai) 2026年10月15日
What’s New, Starting Today
🖥️ Access Kling 4.0 through a refreshed creation interface on https://t.co/FZ1BIFxpYd
🔗 Access Kling 4.0 through MCP and CLI for greater flexibility in your video creation workflow
Coming… pic.twitter.com/GPw7rEZARL
Kling AIが16日に配信した発表文は、提供の範囲を次のように書いています。
Kling 4.0 is fully available now on the Kling AI website.
Kling 4.0は現在、Kling AIのWebサイトで全面的に利用可能になっている。
原文を読む(finance.yahoo.com)発表文と公式Xから、4.0で変わった点を整理すると次のとおりです。
| 項目 | Kling 4.0 |
|---|---|
| 1回で作れる長さ | 最長30秒(途中でつながず一続きで生成) |
| 場面の指定 | 「キーフレーム」と呼ぶ画像を最大10枚。どの場面からどの場面へ移るかを画像で決められる |
| 参考素材 | 画像・動画などを合わせて最大15点 |
| 指示文の長さ | 最大8,000トークン(トークンはAIが文章を数える単位。日本語なら数千字の指示を渡せる目安) |
| 近日追加 | 動画を最長2分まで延ばす機能、色の階調が豊かな「10ビットHDR」の4K・1080p出力、横長の21:9、開発者向けのAPI |
The Decoderは、声の口の動きを合わせる機能が日本語を含む10以上の言語で改善されたほか、生成を速く安くした軽量版「Kling 4.0 Flash」(最大720p・20秒)も用意されたと報じています。
料金は、発表文にも公式Xにも書かれていません。公式サイトの料金ページは無料枠があることを示したうえで、高度なモデルや高画質、透かしなしのダウンロードには有料プランが必要な場合があると説明しています。4.0がどのプランから使えるかは、このページでは確認できませんでした。
背景
快手の発表文によると、Kling AIの利用者は世界で1億人を超え、法人の顧客は5万社以上です。今年のカンヌライオンズ(世界最大級の広告賞)では、Klingで作った2作品が金賞を取ったとしています。
動画を作るAIは、ここ数週間で新版が相次いでいます。The Decoderは、中国のアリババの「Wan 3.0」やByteDanceの「Seedance 2.5」も30秒の動画を作れるようになっており、比較した動画ではKling 4.0が互角ではあっても抜け出してはいないと評価しています。性能だけで差をつけるのが難しくなり、場面を細かく指定できる機能や、ほかのツールとのつながりの競争に移りつつあります。
その「つながり」の一例が、Adobeとの連携です。発表文では、AdobeがKling 4.0とKling 4.0 Flashを近く画像・動画生成サービス「Adobe Firefly」で使えるようにすると明らかにしています。Fireflyを契約している会社なら、新しくKlingと契約しなくても使える道が開けることになります。
日本のビジネスへの影響
- 使えるか: Klingの公式サイトは日本語表示に対応しており、日本からも登録できます。4.0がどの料金プランで使えるかは、公式の料金ページで確かめてから契約してください。開発者向けのAPIはまだ「近日」です
- 誰に効くか: 動画広告やSNS動画を作るマーケター、商品紹介の動画を内製したい販促担当者です。10枚の画像で場面の流れを決められるので、絵コンテを先に作り、その通りの30秒動画を作る、という広告制作に近い進め方ができます
- 今すぐやれること: 15秒や30秒の広告の絵コンテを数枚の画像にして、Kling 4.0で1本作ってみることです。同じ絵コンテを他社のAIでも作り、仕上がりと手間を比べると選びやすくなります。各社の料金と商用利用の条件は動画生成AIの用途別ガイドにまとめています
- 注意点: Klingの無料プランは生成物に透かしが入り、商用利用はできません(AIデジマの用途別ガイドで確認済み)。また利用規約では、入力した素材と作った動画をAIの学習に使えるとしています。未発表の商品の写真などを渡す前に、社内のルールと照らし合わせてください
一次情報
- X投稿X @Kling_aiKling AI の投稿(KLING 4.0 Is Now Fully Available)
- 公式発表Kling AI(GlobeNewswire配信)Kling AI Launches Kling 4.0 Globally with Professional-Grade Output, Stable Motion and Multimodal Control
- 公式発表Kuaishou Technology(GlobeNewswire配信)Kling AI Officially Launches Next-Generation Kling 4.0
- 公式ドキュメントKling AIKling AI Plans
参考にした報道(2件)
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