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集合写真で目をつぶった人を1タップで「目を開いた顔」に、Adobeのスマホ版Lightroomに新機能

3行でわかる

  1. Adobeは10月19日、スマホ版のLightroomで、写真の中で目を閉じた人の目をAIで開いた状態に直せる機能を加えた
  2. 目を閉じた人を見つけると自動でボタンが出て、1回押すだけで直る。手元にある同じ人の写真から目の色や形を合わせる
  3. Adobeは「無料」とうたうが、無料で使えるのは2回までで、その後は有料プランが必要と写真専門メディアが報じている

Adobeは現地時間10月19日、写真編集アプリ「Lightroom」のスマホ版に、目を閉じて写ってしまった人の目をAIで開いた状態に直す「Open Eyes」を加えたと公式ブログで発表しました。写真の中に目を閉じた人がいると自動でボタンが表示され、1回押すだけで直ります。

何が発表されたか

Lightroomは、Adobeの写真の補正・整理アプリです。プロのカメラマンも使うパソコン版のほか、iPhone・iPad・Android向けのスマホ版があります。今回の機能はスマホ版だけで、パソコン版にはまだ入っていないようだと写真専門メディアのDPReviewは伝えています。

使い方は簡単です。目を閉じた人が写っていることをアプリが見つけると、ワンタップで使える編集の候補(クイックアクション)の中に「Open Eyes」のアイコンが出ます。1人だけでなく、集合写真で何人か目を閉じていても使えます。Adobeは、直すのは目のまわりだけで、ほかの部分には手を加えないと説明しています。

Adobe Blog「Give your photos a second chance with Open Eyes in Lightroom on mobile」公式発表

In one tap, Open Eyes creates a natural-looking result on any photo, for free.

Open Eyesは、どんな写真でも1回のタップで自然な仕上がりを無料で作る。

原文を読む(blog.adobe.com)

工夫は、同じ人のほかの写真を参考にする点です。Lightroomの中に同じ人が目を開けて写った写真があれば、それを使って目の色・形・大きさを本人に近づけます。「目を開けるだけでなく、その人らしく見えるようにする」とAdobeは書いています。あわせて、写真の外側をAIで描き足して、SNS向けに縦長にするといった比率の変更ができる機能も紹介しました。

公式サイトLightroom mobileAdobe · adobe.com

「無料」はどこまでか

Adobeの発表では「無料」とされていますが、DPReviewによると、無料で使える利用者が試せるのは2回までで、その後はAIの機能を含む有料プランかCreative Cloudの契約を求められます。The Vergeも、iOS・iPadOS・Android版で使えるようになったと報じています。料金の細かな条件は、アプリの中で確かめるのが確実です。

DPReviewの記者が試した画面では、Adobe自身の画像生成AI「Firefly」ではなく、Googleの画像生成AI「Nano Banana」が使われていることをうかがわせる表示があったといいます。どのAIを使っているかについて、Adobeの発表には記載がありません。

背景と論点

閉じた目を開く機能自体は新しいものではありません。DPReviewによると、Adobeの家庭向けソフト「Photoshop Elements」には以前から似た機能がありましたが、同じ人の別の写真から目を切り取って貼る仕組みで、照明や表情が合わないと不自然になりがちでした。今回は画像を作るAIで描くため、同じ人の写真が手元になくても使えます。

一方で、DPReviewの記者は、AIで描いた目は現実には存在しなかった場面を生み出すことにつながるとして、自分で使うことには慎重な立場を示しています。記念写真の失敗を救えるのは便利ですが、報道や証拠として使う写真では、手を加えたことを明らかにする必要があります。

日本のビジネスへの影響

  • 使えるか: Open Eyesが日本のアプリでもすでに使えるかは、Adobeの発表では明記されていません。アプリを最新版に更新し、目を閉じた人の写真を開いてアイコンが出るかで確かめられます
  • 誰に効くか: イベントや社内行事の写真をまとめる広報・総務の担当者、店舗や採用ページ用の人物写真を自分で撮るマーケターです。集合写真で1人だけ目を閉じていて撮り直せない、という場面がスマホだけで片付きます
  • 今すぐやれること: 過去の社内イベントの写真で、目を閉じた人がいる1枚を選んで試してみることです。同じ人のほかの写真がLightroomに入っていると仕上がりが良くなるため、試す前にまとめて取り込んでおくと違いがわかります。画像を作る・直すAIの選び方は画像生成AIのガイドにまとめています
  • 注意点: 社外に出す写真で人物の顔に手を加えるときは、本人の了解を取るのが安全です。報道向けの資料や、事実の記録として扱う写真には使わないのが無難です。無料で使えるのは2回までとされているため、日常的に使うなら有料プランの費用も見込んでおく必要があります

一次情報

参考にした報道(2件)

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この記事の編集責任者

田中智大

AIデジマ編集長/株式会社ドイル 代表取締役

株式会社ドイル代表。元Googleで広告営業・コンサルティングに従事し500社以上を担当。広告運用とAIエージェント開発を手がける。