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ChatGPTの無料版もGPT-6に、答えに図表やボタン、計算ツールまで自動で付く新画面

画像はAIで生成したイメージです

3行でわかる

  1. OpenAIは10月7日、ChatGPTの通常の会話を新モデルGPT-6に切り替え、答えに図表やボタンを組み込む「Intelligent UI」を始めた
  2. 有料のPlus・Pro・Business・Enterpriseは7日から、無料版と月1,400円のGoも8日から順次使えるようになる
  3. ChatGPTは割り勘計算や貯金の試算のような小さな道具も会話の中で作れるが、安全性の一部の試験では前の版より成績が下がった

OpenAIは現地時間10月7日、ChatGPTの通常の会話を新しいAIモデル「GPT-6」に切り替え、答えに図表・地図・押せるボタンなどを組み込む新しい表示「Intelligent UI」を始めました。有料プランから順に広げ、8日からは無料版も対象になります。OpenAIによると、ChatGPTを毎週使う人は12億人を超えています。

何が発表されたか

Intelligent UIとは、ChatGPTが質問に合わせて「文章だけ」「表で並べる」「動かせる図で見せる」などの答え方を自分で選ぶ仕組みです。これまでのChatGPTは基本的に文章と表で答えていましたが、GPT-6では画像、グラフ、入力欄、ボタンを組み合わせた画面を答えとして返せます。

OpenAI公式ブログ「GPT-6 and Intelligent UI for everyone」公式発表

With Intelligent UI, responses can include graphics, tappable buttons, forms, charts, and interactive experiences you can use directly in your conversation.

Intelligent UIでは、回答に画像、タップできるボタン、入力欄、グラフ、そして会話の中でそのまま使える操作可能な画面を含められます。

原文を読む(openai.com)

OpenAIが示した例を、頼みごとの種類ごとに整理すると次のようになります。

頼みごと 返ってくる答えの形
段取りや計画 料理のレシピと調理の時間割、ドライブ旅行の立ち寄り先を載せた地図
仕組みの説明 数字を変えて結果を確かめられる図
その場の計算や遊び 貯金の試算機、食事の割り勘ツール、会話の中で遊べるゲーム
単純な質問 これまでどおり文章だけ

使える人とモデルは、プランによって分かれます。

プラン 使われるモデル 開始
Plus・Pro・Business・Enterprise GPT-6 Sol 10月7日から順次
無料版・Go GPT-6 Luna(軽くて速い版) 10月8日から順次

提供地域は全世界とされています。Enterpriseは会社の管理者の設定しだいです。今回変わるのは「チャット」の画面だけで、仕事用のWorkとプログラミング用のCodexのモデルは変わりません。

表示とは別に、答えの速さも変わります。GPT-6は考えている途中から答えを書き始められるようになり、ウェブ検索が必要な質問では、軽量版の「GPT-6 Instant」が前の版より平均44%早く答え始めるとOpenAIは説明しています。

背景

OpenAIは9月にGPT-6の最上位版「GPT-6 Astra」と、その下の「Sol」「Luna」を有料の利用者や開発者向けに出していました(GPT-6.1 Solの記事)。今回は、その世代を無料の利用者にも広げた形です。OpenAIは、同じ表示の部品を組み合わせて画面を作る仕組みと、答えを生成しながら画面を順に表示する仕組みを新たに作ったと説明しています。

決まった画面の中で答えるのではなく、質問ごとに画面そのものを組み立てる方向へ、ChatGPTの役割を広げようとしている点が今回の要です。OpenAIは、日常の作業に必要な画面をさらに多くChatGPTが作れるようにしていく考えです。

反応と論点

OpenAIは公式Xで、GPT-6とIntelligent UIを「全員に」提供し始めたと告知しました。

開発者の集まる掲示板Hacker Newsでは、発表は500ポイント超を集めました。注文に合わせて動く解説図をすぐ作れることを評価する声がある一方、料理の例は画像やチェックリストが多すぎて、利用者を子ども扱いしているように感じるという書き込みもありました。数日前に始まった写真付き広告の試験(ChatGPTの画像広告の記事)と結びつけ、画面に広告を出しやすくなるのではと見る人もいます。

安全面では、OpenAIが公開した評価資料(システムカード)に気になる数字があります。安全対策をくぐり抜けようとする攻撃への強さは前の版より上がった一方、自傷、残酷な表現、性的な内容への対応では、一部の試験で前の版より成績が下がりました。OpenAIは、問題のあった回答を人の目で確かめたところ深刻度は低かったと説明し、18歳未満の利用者には追加の遮断の仕組みをかけているとしています。

日本のビジネスへの影響

  • 使えるか: 全世界で順次提供され、日本も対象です。無料版でも、展開が届けばGPT-6 Lunaで新しい表示を使えます。プランの料金は変わりません。届く時期は人によってずれます
  • 誰にどう効くか: 社内向けの説明資料を作る企画・営業の担当者には、比較表や試算ツールを会話だけで作れる点が効きます。マーケターにとっては、利用者がChatGPTの中で比較や計算を済ませる場面が増え、自社サイトへ来る前に判断が終わる流れが強まります
  • 今すぐやれること: 自社の商品について、顧客が聞きそうな質問(「〇〇と△△の違い」「月額の試算」)をChatGPTに入れ、どんな表や図で答えが返るか、自社の情報が正しく出るかを確かめてください
  • 注意点: 見た目が整っていても、中の数字が正しいとは限りません。試算ツールの計算式や地図の情報は、社外に出す前に人が確かめる必要があります

ChatGPTと他の対話AIの料金や選び方は、対話AIのおすすめと料金比較にまとめています。

一次情報

参考にした報道(3件)

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この記事の編集責任者

田中智大

AIデジマ編集長/株式会社ドイル 代表取締役

株式会社ドイル代表。元Googleで広告営業・コンサルティングに従事し500社以上を担当。広告運用とAIエージェント開発を手がける。