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Airbnbが自分の言葉で探せるAI検索を米国で開始、知人の旅先が見える地図も

画像はAIで生成したイメージです

3行でわかる

  1. Airbnbは宿・体験・サービスを自分の言葉や音声で探せるAI検索を米国から提供し始めた
  2. AIフィルター、物件説明のAI要約、お気に入り物件のAI比較、50以上の言語のAIサポートも加わった
  3. 知人の旅行先を地図で見られるソーシャル機能と、食事の宅配やベビー用品レンタルなどの新サービスも始める

Airbnbは現地時間9月30日、2026年秋のアップデートを発表し、宿・体験・サービスを自分の言葉や音声でまとめて探せる「AI検索」を米国から提供し始めました。知人とつながって相手の旅行先を地図で見られるソーシャル機能や、食事の宅配、ランドリーなどの新サービスも加えています。

何が発表されたか

AIで探して比べる

今回の柱の1つは、宿探しから問い合わせまでの各場面にAIを入れたことです。Airbnbは公式発表で、狙いを次のように書いています。

Airbnb公式ニュースルーム「Airbnb 2026 fall update」公式発表

Starting in the US, we are bringing AI into every step of a trip to help take you from planning to check-in in less time.

まず米国から旅のあらゆる段階にAIを取り入れ、計画からチェックインまでにかかる時間を短くします。

原文を読む(news.airbnb.com)

中心になる「AI検索」は、新しい検索バーに自分の言葉で打ち込むか声で話しかけると、宿・体験・サービスをまとめて探せる機能です。TechCrunchによると、利用者が切り替えスイッチで有効にする方式で、検索を始めると好みに合わせた絞り込み条件が出てきます。条件の欄に「baby」と打てば、ベビーベッドや遊び場、子ども向けの本やおもちゃといった条件が並ぶ仕組みです。

候補を比べる段階にもAIが入ります。検索結果の物件には主な特徴をまとめたAIの説明が付き、お気に入りに保存した物件は新しい画面で横に並べて、AIの要約で見比べられます。困ったときのチャットのAIサポートは50以上の言語に対応し、電話の音声サポートにも広げる予定です。

ブライアン・チェスキーCEOはTechCrunchの取材に、今回はAI検索への最初の一歩で、今後数か月で素早く改良すると説明しました。1,000億ドルが動くECの場で、成約率を落とさないAI検索を作るのが難しいとも語っています。

知人の旅を地図で見る

もう1つの柱はソーシャル機能です。知り合いを招待してつながると互いの旅行が見えるようになり、過去の旅行をもとに、つながる相手の候補も表示されます。つながった相手が泊まった場所やこれから行く場所は「トラベルマップ」に並び、宿や予約した体験、レビューまで確かめられます。

どこまで見せるかは利用者が決めます。地図に載せる旅行と、各旅行で見せる内容を選べ、非表示や削除、相手のブロックもいつでもできます。地図からは、ゲストやホストの声などをもとに地域の雰囲気や食事の場所、交通手段をまとめた地域ページも開けます。地域ページはまずパリから始めます。

新しいサービスとホスト向けの道具

旅先でのサービスは、年内にかけて地域ごとに広げます。米国では一部都市でランドリー(Rinseと提携)を始め、11月からは60都市以上でベビー用品のレンタル(BabyQuipと提携)を提供します。欧州では一部都市で食事の宅配を始め、米国で今年始めた食料品の宅配も欧州に広げます。ホスト向けには、需要と供給に応じて1泊ごとの料金を自動で調整する機能や、収益の状況をAIがまとめて次の打ち手を示すダッシュボードを今秋中に加えます。

背景

Airbnbは2026年第2四半期(4〜6月)の株主向け書簡で、自社をAIネイティブな企業として作り直したと説明していました。主な取り組みでは構想から提供までの時間を最大60%縮め、出した機能や改善の数は前年同期より約80%増えたとしています。AIアシスタントで始まった問い合わせの約45%は人の担当者を介さずに解決し、予約1件あたりのサポート費用は前年同期比で約16%下がりました。

9月23日には、OpenAIのGPT-6 Astraなどのフロンティアモデルを社内で広く使える契約を発表しています。OpenAIのモデルは検索、不正対策、ゲストとホストのサポート、保険金請求の処理に使っているといいます。ただし、AI検索がどのモデルで動いているかは明らかにしていません。

反応と論点

チェスキーCEOはXで、利用者の声を受けた更新だとしたうえで、自分の言葉で探すAI検索は「エージェント型AIへの小さな一歩」で、そのための画面を近く出すと投稿しました。

AIデジマ編集部は、論点を2つとみています。1つ目は、検索の入口が条件を選ぶ画面から言葉で頼む形に移ることです。掲載する側から見ると、写真や料金だけでなく、物件説明やレビューに書かれた中身がAIに読まれ、表示や比較の材料になります。2つ目は、旅行の履歴を知人に見せるソーシャル機能の扱いです。公開範囲は選べますが、何がどこまで見えるかを利用者が理解できるかが問われます。

日本のビジネスへの影響

AI検索などのAI機能は米国から始まり、日本での提供時期は発表されていません。米国からの訪日客を受け入れる民泊や宿泊施設は、日本向けの提供より先に影響を受ける可能性があります。

関係が深いのは、Airbnbに物件を載せている宿泊事業者と、観光・宿泊業のマーケターです。AIフィルターや物件のAI要約は、掲載情報に書かれた言葉を手がかりにします。今すぐできるのは、ベビーベッドやワークスペース、駐車場といった設備の登録漏れをなくし、物件説明に周辺環境や得意な客層を具体的な言葉で書くことです。英語の説明文を整えるなら「AI翻訳のおすすめと料金比較」も参考になります。

検索がAIへの依頼に置き換わる流れは、旅行以外にも広がっています。同じ日にはDoorDashがテキストで注文できるAIエージェントを始めました(「DoorDashがテキストで注文できるAIエージェントを開始」参照)。注意点は、AIの説明や比較が掲載情報やレビューから作られるため、古い情報や誤った記載がそのまま候補の比較に使われかねないことです。掲載情報の定期的な見直しを運用に組み込んでおくと安全です。

一次情報

参考にした報道(1件)

AIデジマは、公式発表・X投稿・論文などの一次情報を起点に、複数の情報源を照合して日本語でまとめています。情報の収集・翻訳・下書き・照合にはAIを使い、編集方針と最終責任は編集長が負います(AIの活用について)。誤りを見つけた場合は訂正のご連絡をお願いします。

この記事の編集責任者

田中智大

AIデジマ編集長/株式会社ドイル 代表取締役

株式会社ドイル代表。元Googleで広告営業・コンサルティングに従事し500社以上を担当。広告運用とAIエージェント開発を手がける。