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ChatGPTに共同編集の文書とSpace、アプリ型プラグインや月500ドルのProも登場

画像はAIで生成したイメージです

3行でわかる

  1. ChatGPT SpaceとPagesでチームとAIが同じ文書を共同編集、スライドは数週間内に
  2. プラグインがサイドバーや操作パネルを持つアプリ型に進化し、イベント起点の自動化も
  3. 月500ドルのPro 500はPlusの25倍の枠と高速モード付き、Pro 200は新規の枠が半減

OpenAIは現地時間9月29日の開発者会議DevDay 2026で、ChatGPTを仕事の場にするための機能をまとめて発表しました。チームとAIが同じ文書を編集する「Pages」と作業場「ChatGPT Space」、アプリのように動くプラグイン、Codexのクラウド環境、月500ドルの新プラン「Pro 500」が柱です。DevDay全体の発表は「DevDay 2026の発表まとめ」をご覧ください。

何が発表されたか

文書・スライドとチーム機能

中心になるのは、チームとChatGPT、Dotが同じ知識を土台に作業する「ChatGPT Space」です。

OpenAI公式ブログ「DevDay 2026 Recap」公式発表

A new home for your team to collaborate with AI to get work done. Create a dedicated space where teammates, ChatGPT, and your dot can build on shared knowledge.

チームがAIと協力して仕事を進めるための新しい拠点です。チームのメンバー、ChatGPT、そしてあなたのDotが共有の知識を積み上げていける専用の場所を作れます。

原文を読む(openai.com)
機能 できること 対象プラン 状況
ChatGPT Space チーム、ChatGPT、Dotがファイルと文脈を共有する作業場 Pro、Business、Enterprise 提供開始
Pages 文章、調査、グラフ、画像を1つの文書で共同編集。接続したツールから内容を自動更新 同上 提供開始
共同編集スライド 会話や自社テンプレートから作成し、PowerPointやGoogleスライドに書き出し 同上 数週間内
チームタスク 週次報告などを定期実行、または新着メールやSlackの投稿を合図に実行 Business、Enterprise 提供開始
Slack・Teamsの@ChatGPT チャンネルで呼び出し、ライセンスのない同僚も会話に参加 Business、Enterprise 提供開始
Meetingsプラグイン 会議メモと次のアクションをSpaceに保存。音声はメモ作成後に削除 Pro、Business macOS版でベータ

Pro、Business、Enterpriseでは、従来の「ライブラリ」がSpaceに置き換わります。作成と編集はWeb版とデスクトップ版が対象で、モバイルは当面、閲覧と共有のみです。共同編集できる表計算も近く加わります。Spaceで人と一緒に働くエージェント「Dots」については「OpenAIが常時稼働エージェント「Dots」を開始」で解説しています。

アプリ型プラグインと自動化

全プランで「プラグイン拡張」が使えるようになりました。外部のサービスがChatGPTのサイドバーに常駐し、会話の横で操作するパネルや独自形式のファイルを表示するビューアーを作れます。基調講演ではFigmaやAdobeの連携が紹介されました。

OpenAI公式ブログ「DevDay 2026 Recap」公式発表

We’re opening the platform we use to build ChatGPT features so developers can create their own experiences within ChatGPT. Plugin extensions let you give your plugin a home in the sidebar and build interactive panels where people can work alongside the conversation.

ChatGPTの機能づくりに使っている基盤を開放し、開発者がChatGPTの中で独自の体験を作れるようにします。プラグイン拡張では、プラグインの置き場所をサイドバーに設け、会話と並べて作業できる操作パネルを作れます。

原文を読む(openai.com)

会話の流れに合わせてプラグインを薦める機能や、開発者が審査状況を追える新しい申請手順も加わります。接続先のアプリで起きた出来事を合図に自動処理を始める「MCP Events」にも対応しました。ChatGPTで作る簡易サイト「Sites」にもプラグインを載せられ、同僚が自分のデータと権限で使えます(Business、Enterprise、Edu、Healthcare)。

Codexのクラウド環境

コーディングエージェントCodexでは、リポジトリや依存関係を設定した開発環境を保存し、使い回せるようになりました。チームで承認済みの設定と権限を共有でき、各タスクは独立した作業領域で動くため、PCがスリープ中でも作業が止まりません。OpenAIは、手元のPCに縛られずにCodexを使えるようになったと説明しています。

OpenAI公式ブログ「DevDay 2026 Recap」公式発表

Now developers can run Codex wherever they need it: on a computer, remotely from a phone, or in the cloud from any device.

開発者は、手元のコンピューター、スマートフォンからの遠隔操作、どの端末からでも使えるクラウドと、必要な場所でCodexを動かせるようになりました。

原文を読む(openai.com)

対象はPlus、Pro、Business、Enterprise、Edu、Healthcareです。あわせて、音声で指示できるCLI、ChatGPTデスクトップ版でのコードレビュー、GitHubのリポジトリを定期スキャンして修正案まで用意する「Codex Security Cloud」も発表しました。

Pro 500と料金プランの変更

プラン 月額 Codexなどの利用枠(Plus比) Ultrafast
Pro 100 100ドル 5倍 なし
Pro 200 200ドル 10倍(既存契約者は10月29日まで20倍) なし
Pro 500 500ドル 25倍 あり

OpenAIは公式Xで、Pro 500を最も利用枠が大きく(Plusの25倍)、Ultrafastも使える新プランとして紹介しました。

Ultrafastは、GPT-6 AstraをCodexで最大8倍(毎秒300トークン)の速さで動かす高速モードです。プランの利用枠を先に使い、使い切るとクレジット残高から引かれます。Pro 200は停止していた新規受付を再開しましたが、新規契約の利用枠は従来の半分になりました。Pro 100とPro 200の倍率は、OpenAIでCodexやChatGPTの製品責任者を務めるティボー・ソティオー氏がXで説明したもので、Pro 200の変更はEngadgetも報じています。同氏は、既存の契約者はしばらく20倍の枠を維持し、追加のクレジットも受け取れるとしています。

背景

TechCrunchは、PagesがGoogleドキュメントやWord、スライドがPowerPointに相当するとして、提携先のMicrosoftの主力事業に踏み込む動きだと指摘しました。別の記事では、ChatGPTの週12億人の利用者を足場に、アプリを見つけて使う場をChatGPTに移す狙いがあると分析しています。ただし、アプリストアのような課金・収益分配の仕組みは発表されていません。

反応と論点

CNBCによると、アルトマンCEOは基調講演で、プラグイン拡張で作れるものを「ChatGPTの中でネイティブに感じられる、実質的にアプリそのもの」と説明しました。

Hacker Newsでは、Pro 500の発表スレッドで批判が目立ちました。月500ドルでも利用枠の上限があいまいなことや、Pro 200の枠の縮小に不満が集まっています。一方、月200ドルの契約を複数抱えるヘビーユーザーには1契約にまとめられて便利だという声もありました。DevDay全体のスレッドでは、文書やサイトまで1社に任せたくないとして、AI企業がアプリ層まで取り込むことを警戒する意見も出ています。

日本のビジネスへの影響

Space、Pages、プラグイン拡張について、地域を限る説明はありません。スライドはPowerPointやGoogleスライドに書き出せるため、Microsoft 365やGoogle Workspaceを使う日本企業でも既存の資料運用と両立しやすい設計です。一方、Meetingsプラグインは現時点でmacOS版アプリのみです。

マーケティング部門なら、接続ツールのデータで自動更新されるPagesを使った定例レポートや、週次報告のチームタスク化から試すのが現実的です。会議メモの自動作成を使う場合は、参加者への事前告知など社内ルールを整えておく必要があります。

Pro 200の契約者は、旧来の利用枠が保証される10月29日までに、Pro 500への移行も含めてプランを見直す必要があります。Proは月払いのみで、年払いはありません。

一次情報

参考にした報道(7件)

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この記事の編集責任者

田中智大

AIデジマ編集長/株式会社ドイル 代表取締役

株式会社ドイル代表。元Googleで広告営業・コンサルティングに従事し500社以上を担当。広告運用とAIエージェント開発を手がける。