Claude Codeに「Mods」、TypeScriptで画面も動作も作り替えられる拡張機能

3行でわかる
- AnthropicはClaude Code 2.1.287で、JavaScriptやTypeScriptの関数で動作や画面を変えられる「Mods」を既定で有効にした
- Modsはツール呼び出し・プロンプト・画面の描画などのイベントに割り込み、見るだけ・書き換える・代わりに応える、の3通りで介入できる
- Modsは利用者と同じ権限で動きサンドボックスの対象外のため、Anthropicは信頼できる作者のものだけを入れるよう求めている
Anthropicは現地時間10月1日、AIのコーディングエージェント「Claude Code」に、利用者が自分のコードで画面や動作を作り替えられる「Mods」を追加しました。JavaScriptかTypeScriptで書いた関数が、ツールの呼び出しやプロンプトの送信、画面の描画といったイベントに割り込みます。Claude Code 2.1.287以降で、既定で有効になっています。
何が発表されたか
Modsとは、Claude Codeのプロセスの中で動くイベント処理の関数を、プラグインとして配布・導入する仕組みです。Anthropicの開発者向けアカウントは、Modsで動作の変更、画面のカスタマイズ、自作の機能への差し替えができると投稿しました。少しのTypeScriptで書くことも、Claudeに作らせることもできるとしています。
You can now mod Claude Code:
— ClaudeDevs (@ClaudeDevs) 2026年10月1日
- Change how it behaves
- Customize the UI
- Swap in your own features
Write one with a few lines of TypeScript, or have Claude build it for you. Mods ship inside plugins, so you install them with /plugin in the CLI or desktop app.
A few examples: pic.twitter.com/qMtzV8AeId
これまでも、設定ファイルに書くフック、スキル、ステータスライン、MCPサーバーで機能を足すことはできました。ただ、どれもClaude Codeの外から働きかける仕組みです。Anthropicの解説ブログは、Modsとの違いを次のように説明しています。
Mods go further: they can rewrite or replace what Claude Code does, and draw custom UI.
Modsはさらに踏み込み、Claude Codeの動作を書き換えたり置き換えたりでき、独自の画面も描ける。
原文を読む(claude.dev)仕組みの核は、イベントが処理される直前に関数が呼ばれることです。関数はそのイベントをそのまま通すか、中身を書き換えて通すか、自分で応えて本来の処理を止めるかを選べます。公式ドキュメントとブログを合わせると、使い道は3つの方向に分かれます。
- 動作を変える: ツール呼び出しを実行前に止めて利用者に確認する、ツールを動かさずに答えを返す、1回のリクエストだけ別のモデルに送る
- コマンドを足す:
/で始まる自作コマンドを、Claudeを介さず、作業中でもすぐ実行する - 画面を変える: 会話の横にペイン、入力欄の上に帯を追加する。ツール呼び出しの行やスピナーなど、Claude Code自身が描く部分も置き換えられる(ただし許可を求める確認画面は変えられない)
Anthropic自身も、既存の /diff コマンドや AGENTS.md を読み込む機能をModsとして作り直しています。
試せるサンプルと新しい公式Mod
AnthropicはGitHubの claude-code-playground に、そのまま試せる3つのサンプルを公開しました。コンテキストの埋まり具合を天気予報のように表示する「Token Weather」、rm -rf や強制プッシュなど危ないコマンドを止めて影響範囲を見せる「Blast Radius」、直前のターンのファイル編集を1つずつ再生する「Replay Theater」です。
翌2日には、組み込みのMod「You Should Know」も加わりました。Claudeが長い作業をしている間に別のエージェントが出力を見張り、利用者が見落としそうな情報を入力欄の上に知らせます。既定ではオフで、/plugin enable cc-plugin-you-should-know@builtin で有効にします。
We're adding a new plugin to Claude Code: You should Know.
— ClaudeDevs (@ClaudeDevs) 2026年10月2日
It scans Claude's output for important information you might miss to help keep you in the loop.
Enable it with:
/plugin enable cc-plugin-you-should-know@builtin pic.twitter.com/A4byi4Q9Df
Modsが画面を描けるのは、ターミナルの claude とデスクトップアプリのCodeタブです。VS Code拡張のチャット画面や claude -p、Agent SDKでは、関数は動きますが画面には何も描かれません。
反応と論点
Lydia Hallie氏はXで、Modsを「Claude Codeのミドルウェア」と表現しました。ツール呼び出しやモデルへのリクエストに割り込んで、実際に起きることを変えられる点を強調しています。
一方で、MIXEDなどの海外メディアは安全面を大きく取り上げました。Modsはサンドボックスの対象外で、利用者と同じ権限でファイルの読み書き、プログラムの起動、ネットへの接続ができます。公式ドキュメントも、環境変数や設定ファイルにあるAPIキーを読めること、ask ルールで確認が出るはずのツール呼び出しを自動で承認できることを明記しています。
対策として、導入前に claude plugin validate でModが扱うイベントと呼び出す機能を一覧にできます。組織の管理者は、管理設定で会社が配ったMod以外を読み込ませないようにできます。組織が管理する設定を、利用者が入れたModから守る組み込みMod「sec-default」もあります。
日本のビジネスへの影響
Claude Codeを使っていれば、追加料金なしで今日から使えます。ドキュメントは英語ですが、作りたいModを日本語で説明してClaudeに書かせることもできます。
効くのは、チームでClaude Codeを使う開発者と、その導入を管理する情報システム部門です。たとえば「本番の設定ファイルへの書き込みは必ず止める」「社内のコーディング規約をプロンプトに自動で足す」といった社内ルールを、各自の運用任せではなく仕組みとして配れます。今すぐやれることは、claude --version で2.1.287以降かを確かめ、Blast Radiusを --plugin-dir で1セッションだけ読み込んで、危ないコマンドがどう止まるか見ることです。
注意点は、Modは「便利な見た目の拡張」ではなく、手元で動くプログラムだということです。他人が公開したModを入れる前には、ソースを読んで claude plugin validate の結果を確かめます。会社として使うなら、まず管理設定で読み込めるModを社内配布のものに限ってから広げるのが安全です。Blast Radiusの説明にあるとおり、こうした見張り役は権限設定の代わりにはならず、確実に止めたい操作は許可ルールで禁止します。コーディングAIの選び方はコーディングAIのおすすめにまとめています。
一次情報
- 公式ドキュメントClaude Code DocsMods overview
- 公式発表claude.dev Blog(Anthropic)Getting started with Claude Code mods
- X投稿X @ClaudeDevsClaudeDevs の投稿(Modsの発表)
- X投稿X @ClaudeDevsClaudeDevs の投稿(You Should Know)
- X投稿X @lydiahallieLydia Hallie の投稿
- 公式ドキュメントGitHub Anthropicanthropics/claude-code-playground(サンプルのMods)
参考にした報道(2件)
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